【英語】法助動詞の一覧と用法

助動詞の種類

本動詞と結びついて相や法、態などの文法機能を示す語を助動詞(auxiliary verb)という。助動詞のうち、話し手の意図や判断を表すものを法助動詞(modal auxiliary verb)、それ以外のものを第一助動詞(primary auxiliary verb)という。

助動詞一覧

第一助動詞は3語、法助動詞は過去形を除くと9語存在する。

品詞原型発音過去形発音
第一助動詞be/bíː/was/were/wάz//wə;/
have/hˈæv/had/hˈæd/
do/dúː/did/díd/
法助動詞can/k`æn/could/kˈʊd/
may/meɪ/might/mɑɪt/
will/wíl/would/wəd/
shall/ʃˈæl/should/ʃˈʊd/
must/mˈʌst/
dare/déɚ/
need/níːd/
ought/ˈɔːt/
used/júːs(t)/

助動詞の位置

助動詞は通常、文中において主語の直後、本動詞の前に置かれる。否定語notを伴う場合、notは助動詞の直後に置かれる。疑問文においては助動詞は文頭に置かれる。

  • 平叙文:S can do ~.
  • 否定文:S can not do ~.
  • 疑問文:Can S do ~?

法助動詞の意味と用法

can

  • 意味:「実現可能性」
  • 過去形:could
  • 否定形:cannot, can’t, can not

can は「行為・状況の実現可能性」を意味する。ここから「可能」「許可」「依頼」「否定的推定」「強い疑惑」などに意味展開される。

e.g.
  • I can speak English.(可能)
  • You can do it.(許可)
  • Can you lend me some money?(依頼)
  • It can be true.(可能性)
  • It can’t be true.(否定的推定)
  • Can it be true?(強い疑惑)

could

could は単に can の過去形として用いられる場合と現在の状況において「依頼」「許可」「可能性」を表現する場合に用いられる場合がある。依頼の場合は can よりも丁寧なニュアンスになり、可能性の場合は can よりも低い可能性を示唆する。

e.g.
  • Formerly I could buy anything I wanted.(canの過去形)
  • Could you lend me some money?(丁寧な依頼)
  • It could be true.(弱い可能性)

may

  • 意味:「強制力の不在」
  • 過去形:might

may は「~してもしなくてもよい」という意味を持つ。疑問文で使うと相手に許可を求める意味になる。返答としては Sure. Go ahead./I’m afraid you can’t. のような形となり、普通は Yes, you may. のような may を用いた返答はしない(高圧的なニュアンスになるため)。

e.g.
  • May I ask a question?(許可)
  • It may rain tomorrow.(可能性)
  • May God bless you.(祈願)

might

might は may の過去形であるが、過去の状況で用いられることはなく、時制の一致または現在の状況に対して may よりも弱い可能性を示唆する場合に用いられる。

e.g.
  • Might I ask a question?(許可) ※まれな表現
  • It might rain tomorrow.(可能性)

will

  • 意味:「意思」
  • 過去形:would
  • 否定形:will not, won’t

will は話し手の「意思」を表し、そこから派生して「推量」の意味も表す。否定形の場合は意思・推量の否定になるため、「決して~しない」「~のはずがない」といった「拒絶」「強い否定」の意味になる。

will は上記の通り話し手の意思もしくは推量を表すため、必ずしも未来のことに限定されず、現在の状況を指す場合もあり得る。

e.g.
  • I will go right now.(意思)
  • It will rain tomorrow.(推量)
  • Will you do it for me?(意思の確認)
  • The door won’t open.(拒絶)

would

would は will の過去形として過去の意思・推量や時制の一致のほか、過去の習慣や現在における遠回しな意思・推量を意味する場合に用いられる。

e.g.
  • I would ride my bicycle.(過去の習慣)
  • I warned you, but you would do it.(過去の固執)
  • Would you like to do it?(依頼)

shall

  • 意味:「当為」
  • 過去形:should

shall は「~すべきである」という当為を意味し、そこから「義務」「提案」などに意味展開される。

e.g.
  • I shall never forget this.(意思)
  • Shall we dance?(提案)
  • He shall do this.(使役)  ※まれな表現

should

should は shall の過去形であるが、過去の状況で用いられることはなく、時制の一致または現在における「提案」「義務」「当然」などの意味を表す。

e.g.
  • You should take a rest.(提案)
  • You shouldn’t do that.(義務)
  • She should be here soon.(当然)

must

  • 意味:「強制」
  • 過去形:無し
  • 否定形:must not, mustn’t

must は「~しなければならない」という「強制」を意味する。Must S ~? という形の疑問文に対しては Yes, S must. または No, S don’t[doesn’t] have to. のどちらかになる(No, S mustn’t. とすると「~してはいけない」という意味になり、「~しなければならないか」という問いに対する否定としては適切でない)。

e.g.
  • I must finish it.(義務)
  • You really must see the movie.(強い要求)
  • You must be tired.(推定)

半法助動詞の意味と用法

ought, used, dare, need は元々は動詞であったものが助動詞化したものであり、これらを半法助動詞(semi-modal verbs)という。

ought to

  • 意味:「当然」
  • 過去形:無し
  • 否定形:oughtn’t to, ought not to

ought は直後に必ず to を伴い、should とほとんど同じ意味で用いられる。疑問文の場合はOught S to do ~? といった語順になる。

e.g.
  • You really ought to do it.(忠告)
  • I ought to call him.(義務)

used to

  • 意味:「過去の習慣」
  • 否定形:usedn’t to, didn’t used to

used は直後に必ず to を伴い、過去の習慣を意味する。否定文・疑問文の場合は普通は本動詞として didn’t used to ~、 Did S use to~?の形で用いられる。

would が短期的・不規則な習慣を表すのに対し、used to は長期的・規則的な習慣を表す場合に用いられる。

e.g.
  • I used to drink.

dare

  • 意味:「思い切って」
  • 過去形:dared
  • 否定形:dare not, don’t dare

助動詞としての dare は否定文・疑問文で用いられる。通常は肯定文で用いられることはないが、例外的にI dare say[daresay] ~.「おそらく~だろう」という表現に関しては慣用的に肯定文で使用される。

dare を本動詞として用いる場合は直後に to を伴う。このとき、dare do と dare to do は文法的な品詞は異なるが意味的にはほとんど無差別である。

e.g.
  • I dare not do such a thing.
  • How dare you say such a thing?
  • I daresay he is tired.

need

  • 意味:「必要」
  • 過去形:無し
  • 否定形:need not, needn’t

助動詞としての need は否定文・疑問文で用いられる。肯定文の場合は本動詞として扱い、直後に to を伴う。

e.g.
  • You need not do this.
  • Need I go with you?

法助動詞の使い分け

確信の度合い

推量の意味で法助動詞を用いる場合、各助動詞によってそれぞれ確信の度合いが異なる。例えば must であればほぼ100%確信しており、確率を表す副詞である definitely や certainly に相当する。may の確信の度合いはおよそ40%~50%程度であり、perhaps や maybe に相当する。

以下に推量を意味する助動詞と確信の度合いの対応を記載する。ただし、表の数値はあくまでも一般的な感覚値であり、絶対的なものではない点に留意すること。

助動詞程度
must100%
will95%
would90%
ought to80%
should70%
can50%
may40%
might30%
could10%

依頼の丁寧さ

上述したように、can, could, will, would には疑問文で用いることで依頼の意味を表す用法が存在する。概ね could>would>can>will の順に丁寧な表現となる。助動詞を過去形にすることによって仮想的に「もし~なら」と婉曲的な表現になり、より丁寧なニュアンスを帯びることになる。