古代ユダヤ教
- 成立:前5世紀頃
- 信仰対象:ヤハウェ
- 聖典:『旧約聖書』
ユダヤ教は、古代のイスラエル人の信仰を基礎として成立した。
『出エジプト記』によると、イスラエル人は、モーセに率いられてエジプトから脱出したとされる。モーセはシナイ山で神から十戒を授かった。十戒を含む神の教えや規範を律法(トーラー)という。神との契約に基づいて律法を守って生きることで、神が彼らを選んで救済してくれるという選民思想が生まれた。
その後、イスラエル人が苦難に直面すると、神の言葉を人々に伝える預言者たちが現れ、神への信仰や民族のまとまりを説いた。
紀元前6世紀、ユダ王国が新バビロニアに滅ぼされ、多くの人々がバビロンへ連行された。これをバビロン捕囚という。この苦難の中で、イスラエル人は唯一神への信仰をさらに強め、やがて自分たちを救うメシア(救世主)の到来を待望するようになった。
キリスト教
- 成立:1世紀頃
- 信仰対象:神、イエス、聖霊
- 聖典:『新約聖書』『旧約聖書』
イエス
- 預言者ヨハネの洗礼を受けてメシアとしての自覚を持つ。
- ユダヤ教の律法主義を批判し、神の国の到来を説き、神の愛(アガペー)・隣人愛を重視した。
- ユダヤ教の指導者たちの反発を招き、反逆者として十字架上の刑に処される。
原始キリスト教の成立
- ペテロ:イエスの復活を主張し、原始キリスト教の形成に尽力した。
- パウロ
- 最初はユダヤ教徒としてキリスト教を迫害していたが、神の啓示を受けたことによって回心し、異邦人への伝道に尽力するようになる。
- イエスの十字架上の死は人間が抱える原罪を贖うための神への贖罪であったと考え、人々に信仰と希望と愛を説いた。
キリスト教の発展
- 教父哲学:ギリシア哲学を援用してキリスト教思想を説明する哲学。
- 新プラトン学派:世界は神から流出して神に帰還すると考える思想。
- アウグスティヌス
- 主著:『告白』『神の国』
- 原罪を負っている人間を救うのは神の恩寵のみだと考え、教会こそが神の国の代理人だと訴えた。
- パウロの信仰・希望・愛をキリスト教の三元徳ととらえ、ギリシアの四元徳の上位に位置付けた。
- トマス=アクィナス
- 主著:『神学大全』
- スコラ哲学を大成
- 二重真理説の解決を図る
