可算名詞と不可算名詞
名詞のうち、数えることのできるものを可算名詞、数えられないものを不可算名詞という。可算名詞で数量が1つの場合、直前に冠詞を伴う。複数ある場合は直前に two,three などの数詞や some,many などの数量形容詞を伴い、名詞の形を複数形にする。不可算名詞は直前に数量形容詞を伴うことで量の程度を表すことができる。
物質名詞の数え方
物質名詞は不可算名詞なので数えることができない。「紙1枚」「コーヒー1杯」などを表したい場合、a piece of paper や a cup of coffee のように〈単位の基準となる普通名詞+of+物質名詞〉の形をとる。「紙2枚」など複数の単位を表す場合、two pieces of paper のように普通名詞を複数形にする。
複数形
複数形の作り方
- ほとんどの名詞…語尾に s(例:books,dogs,apples,boys,videos)
- 語尾がz,s,ch,sh,x,子音字+o など…語尾に es(例:classes,boxes,potatoes)※語尾が ch であっても stomachs のように発音が[k]のものは語尾に s をつける。※pianos,photos などは例外
- 語尾が子音字+y…語尾の y を i に変えて es(例:cities,babies)
- 語尾がf,fe…語尾の f を v に変えて es(例:leaves,knives,wolves)※chiefs,beliefs などは例外
不規則な複数形
名詞の中には上記の規則に当てはまらない変化をするものや単数と複数で形の変わらないもの(一般に単複同形という)などがある。
不規則な変化をする名詞の例として、men や teeth のように語幹が変化するものや children のように s や es 以外の接尾辞がつくものなどが挙げられる。
単複同形の名詞には、Japanese,Chinese,fish,sheep,carp などがある。ただし、fish は複数の種類を表す場合は fishes となる。
名詞の複数形に関する注意事項
名詞の中には複数形が2通りあるものや単数と複数で意味の異なるもの、常に複数形をとるものなどがある。
複数形が2通りある名詞の例
単数 | 複数1 | 複数2 |
---|---|---|
brother | brothers「兄弟」 | brethren「同志」 |
cloth | cloths「布」 | clothes「衣服」 |
staff | staffs「職員」 | staves「杖」 |
単数と複数で意味の異なる名詞の例
単数 | 複数 |
---|---|
force「力」 | forces「軍隊」 |
arm「腕」 | arms「武器」 |
letter「手紙」 | letters「文学」 |
custom「習慣」 | customs「税関」 |
glass「ガラス」 | glasses「眼鏡」 |
常に複数形をとる名詞の例
単語 |
---|
glasses「眼鏡」 |
trousers「ズボン」 |
scissors「ハサミ」 |
economics「経済学」 |
statistics「統計学」 |
stairs「階段」 |
measles「はしか」 |