名詞の種類

人や物の名称を表す語のことを名詞(noun)という。名詞は文の要素として主語・補語・目的語、あるいは前置詞の目的語になりうる。

名詞はその性質により普通名詞・集合名詞・物質名詞・抽象名詞・固有名詞の5つに分類される。

普通名詞

同一の種類のものを表す語のことを普通名詞(common noun)という。普通名詞は原則として可算名詞である。

普通名詞の例

・有形のもの…book,teacher,table,clock,dog,bag

・単位…………day,month,year,meter,doller

集合名詞

同一のカテゴリに属する人や物の集合体を表す語のことを集合名詞(collective noun)という。集合名詞はほとんどは可算名詞だが、一部は不可算である。また、可算名詞の中でも、単数としても複数としても扱うものと常に複数として扱うものがある。

family や team などは単数、複数どちらとしても扱うことができる。通例としてアメリカではこれらの語は単数として扱い、イギリスではしばしば複数として扱う。police や cattle などは常に複数扱いする。

集合名詞の例

・単複両方…family,team,class,staff,clab

・常に複数…police,cattle,people

・不可算……furniture,baggage,food,clothing,music

物質名詞

液体や気体、材料、食料品など、一定の形をもたない物を表す語を物質名詞(material noun)という。物質名詞は決まった形をもたず、数えることができないため、不可算名詞である。

物質名詞の例

・液体、気体…water,coffee,milk,air,steam,tea

・材料、原料…wood,timber,brick,iron,glass

・食料…………bread,chese,sugar,meat

抽象名詞

物事の性質や状態、あるいは競技や学問など物事の概念を表す語を抽象名詞(abstract noun)という。抽象名詞は原則不可算名詞である。

〈前置詞+抽象名詞〉で形容詞句や副詞句となるものがある。例を挙げると、He is a man of ability. で He is an able man. とほぼ同様の意味を表す。

〈前置詞+抽象名詞〉の例

前置詞句同義語
of abilityable
of importanceimportant
of valuevaluable
of no valuevalueless
with easeeasily
on purposepurposely
by accidentaccidentally

抽象名詞の例

・性質、状態…kindness,beauty,peace,silence,freedom

・学問、運動…movement,science,psycology,mathmatics,baseball

・その他………news,speech,wether,invention

固有名詞

特定の人や物、場所など固有の名称を表す語を固有名詞(proper noun)という。固有名詞は最初の文字は大文字となり、原則として不可算名詞である。