文を構成している語はその文中における働きによって分類され、その分類のことを品詞という。
8品詞
品詞は一般に次の8種類に分類される。
1.動詞
人や物の動作や状態を表す語。通常主語の直後に置かれ、一文(節)中に一つのみ用いられる。助動詞も分類上動詞に含まれる。
2.名詞
人や物の名称を表す語。文の要素として、主語や補語、目的語として、あるいは前置詞の直後に置くことで前置詞句を構成し修飾語として用いられる。
3.代名詞
he や she、 this や that など、特定の人や物を表す名詞の代わりに用いる語。基本的な文法は名詞に準じる。
4.形容詞
名詞、代名詞を修飾し、その語の性質や状態を表す語。名詞の直前に置かれるか、補語として用いられる。冠詞や数詞も広義では形容詞に含まれる。
5.副詞
動詞や形容詞、副詞、あるいは文全体を修飾する語。文中の様々な位置に置かれる。
6.前置詞
to,at,in など、名詞や代名詞の直前に置いて修飾語として機能する語。
7.接続詞
語や句、節、あるいは文同士を結び付ける語。
8.間投詞
感情や呼びかけなどを表し、他の語と独立して用いられる語。
その他の品詞
上述の8品詞の他、下記の語も品詞のように扱われるが、いずれも8品詞に当てはめることができる。
関係詞
直後に節を伴い、その語自身は代名詞、形容詞、副詞として振る舞う語。関係代名詞、関係形容詞、関係副詞に大別される。
準動詞
動詞の語末に ing や ed が置かれたり、動詞の原形の直前に前置詞 to を伴っている語。不定詞、動名詞、分詞に大別され、名詞や形容詞、副詞として機能する。
限定詞
決定詞とも。冠詞や数詞、指示詞など、名詞の前に置いて名詞を説明する語。語の置かれる位置は形容詞の限定用法と同じだが、限定詞は形容詞とは異なり一つの名詞につき一つしか置けない。
疑問詞
主に特殊疑問文で用いられる語。疑問代名詞、疑問形容詞、疑問副詞に大別される。