不定の数量や確定した数量を表す語を数量形容詞という。不定の数量を表す数量形容詞には可算名詞に付いて数を表すものと、不可算名詞に付いて量を表すものがある。また、数量形容詞の多くは不定代名詞としても用いられる。
many,much
many,much は数量の多い様子を表し、many は可算名詞、much は不可算名詞を直後に伴う。否定語を伴うことで「あまり~ない」という意味になる(≒few,little)。
many の類義語として、a (large[great]) number of,numbers of など、much の類義語として、a good[great] deal of,a large[great] amount[quantity] of などが挙げられる。
a lot of,lots of,plenty of などはmany,much の類義語として数量どちらにも用いることができる。ただし、これらの語は通常肯定文のみで用いられる(通常否定文では many,much、疑問文では enough が用いられる。)。
「たくさんの」を意味する表現
可算 不可算
many much
a number of a good deal of
dozens of a large amount of
score of a large quantity of
quite a few quite a little
a lot of
plenty of
a ton of
a bunch of
few,little
few,little は数量の少ない様子を表し、few は可算名詞、little は不可算名詞を直後に伴う。a few,a little のように直前に不定冠詞が付くと「少しはある」という肯定的なニュアンスを表す。
few,little は形容詞の他、代名詞としても用いられる。また、(a) little は副詞(句)としての用法も存在する。
quite[not] a few,quite[not] a little でそれぞれ many,much と類似の意味を表す。一方、only[just] a few,only[just] a littte は否定的なニュアンスが強調され「ほんの少し」といった意味を表す。
その他
several は「いくつかの」という意味を表し、可算名詞に用いる(a few よりもやや多いニュアンス)。
enough は「十分な」という意味を表し、可算名詞、不可算名詞のどちらにも用いられる。enough は修飾する名詞の前後どちらにも置くことができる(前に置く方がより強意的)。
その他、不定代名詞の多くは数量形容詞としても用いられることがある。