形容詞の用法

名詞を修飾して名詞の性質や状態を表す語を形容詞(adjective)という。形容詞には限定用法と叙述用法の2つの用法がある。

限定用法

名詞の前後に置いてその名詞を修飾する用法を限定用法という。ほとんどの場合名詞の前に置かれるが、語尾が -thing,-body,-one で終わる名詞を修飾する場合や、-able,-ible で終わる形容詞が all,any や最上級を伴う名詞を修飾する場合は名詞の後ろに置かれる(例:something cold to drink)。

多くの形容詞は限定用法と叙述用法の両方で使えるが、一部どちらかの用法しか持たないものがある。限定用法しかないものには、only や main など名詞を強調する意味のものが多い。

限定用法のみの形容詞の例

単語意味
live生きている
only唯一の
main主要な
former前の
latter後半の
mere単なる

限定詞

名詞の前に置いてその名詞を限定する語のことを限定詞(determiner)という。限定詞は広義には限定用法の形容詞とみなすことができるが、一つの名詞に2つ以上置くことができない。限定詞には冠詞、所有格人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞などがある。

形容詞の語順

限定用法の形容詞を2つ以上並べる場合、原則として、左から限定詞(a,the,my,this など)、数量(two,three など)、主観(cute,silly など)、大小(small,big など)、形状(square,oval など)、新旧(old,new など)、色(red,white など)、材料(wooden,gold など)の語順になる。

叙述用法

形容詞が補語になる用法のことを叙述用法という。叙述用法しかない形容詞には、接頭辞 a- のついたものが多い。

叙述用法のみの形容詞の例

単語意味
alive生きている
alike似ている
asleep寝ている
aloneひとりで
content満足して
well元気で

その他、限定用法と叙述用法で意味の異なるものも存在する。

限定用法と叙述用法で意味の異なる形容詞の例

単語限定用法の意味叙述用法の意味
certainとある確かで
present現在の出席して
late遅い遅れて
able有能な~できる