英語の文はその文の意味・ニュアンスによって平叙文・疑問文・命令文・感嘆文の4種類に分類される。
平叙文
単に事実や意思を述べる文を平叙文という。平叙文はさらに肯定文と否定文に分けられ、どちらも文末にピリオド(.)を付ける。
肯定文
「~は…である」といったような意味を表す。倒置などが起きていない一番基本の文の型だとしばしばみなされる。
否定文
「~は…ではない」といったような意味を表す。否定文では、肯定文に否定語(ほとんどの場合 not)が付けられた形をしている。not が付けられる位置は述語動詞が一般動詞かbe動詞かで異なる。
述語動詞が一般動詞の場合、not は主語の直後に助動詞 do を伴って置かれる。文型を用いた一般形で示すと、S do not V ~. のような語順になる。
述語動詞がbe動詞の場合、not はbe動詞の直後に置かれる。すなわち、S is not ~. のような形をとる。
疑問文
疑問を表す文を疑問文という。疑問文では助動詞や疑問詞、本動詞などが文頭に倒置され、文末には疑問符(?)が置かれる。疑問文はさらに一般疑問文・特殊疑問文・選択疑問文・付加疑問文に分けられる。
一般疑問
多くの場合 yes/no で答えられる疑問文。平叙文から助動詞かbe動詞が倒置した形をとる。助動詞・be動詞を含まない文の場合、文頭に do を置く。すなわち、Do[Be] S V ~. のような形をとる。
否定疑問
一般疑問文は平叙文の疑問形のことを指すが、否定文の疑問形のことを特に否定疑問文という。否定疑問文では助動詞・be動詞+not が文頭に置かれる。
否定疑問文に対する返答は一般疑問文と同様に肯定なら yes、否定なら no となる。否定疑問文は反語的なニュアンスを含む。細かいニュアンスを考慮しないのであれば普通の一般疑問文として解釈してよい。
特殊疑問
what,who,why など、疑問詞を用いた疑問文。疑問詞が主語になる場合、倒置は起こらず、平叙文と同じ語順になる。それ以外の文の要素が疑問詞になる場合、〈疑問詞+助動詞・be動詞〉が文頭に置かれる。例えば、S V O. の形をした平叙文を O が何かを尋ねる特殊疑問文に書き換えると What do S V?の語順になる。
選択疑問
いずれか一方を選択するよう促す疑問文。一般疑問文の文末に A or B がついた形をとる。また、疑問詞 which を用いることもある。
付加疑問
肯定文の後にカンマを置いて〈助動詞・be動詞+not+主語〉、あるいは否定文の後にカンマを置いて〈助動詞・be動詞+主語〉が添えられた疑問文。相手に同意を求めるニュアンスを含む。
命令文
相手に何らかの行動を求める文を命令文という。命令文では述語動詞は常に原型になり、文末にはピリオドか感嘆符(!)が置かれる。また、原則として主語は省略される。
「~するな」といった禁止の意味を表す場合は、文頭に do not または never が置かれる。
感嘆文
何かに対して強い感情を示す文を感嘆文といい、文末には感嘆符を置く。
感嘆文ではwhat か how が文頭に用いられる。感嘆文の語順は How Adj[Adv] S V ~. または What a[an] Adj N S V ~. のようになる。
ex.
肯定文:This is a pen.「これはペンです。」
否定文:This isn’t a pen.「これはペンではありません。」
一般疑問文:Is this a pen?「これはペンですか?」
否定疑問文:Isn’t this a pen?「これはペンではないのですか?」
特殊疑問文:What is this?「これは何ですか。」
選択疑問文:Is this pen yours or his?「このペンはあなたのですか、それとも彼のですか。」
付加疑問文:This is a pen,isn’t it?「これはペンですよね?」
命令文:Use this pen.「このペンを使ってください。」
感嘆文:What a nice pen this is!「なんて素敵なペンなんでしょう!」